当カレンダーでは、神奈川県と東京都で活動なさっている民間の保護団体様12団体をピックアップし、各団体様の代表犬※3(代表犬は各々の団体さんが保護しているワンちゃん)を選出してもらい、そのワンちゃんと学生モデルとの構図の写真を掲載しております。また、当カレンダー企画は各団体様協力の下、制作・発刊・配布/販売等のプロジェクト全体を通して、より多くの人に殺処分されるワンちゃん達の実情の啓発や動物福祉の向上を目的とし、当企画実施に至りました。
犬の殺処分をはじめとする「動物問題の啓発」、活躍している「民間の保護団体の認知」を目的とし、カレンダー内と共に1年間を通してそれらをお伝えしてまいります。
※3撮影時2016年~2017年のため、2018年現在では、既に新しい飼い主様の元へ譲渡されているワンちゃんたちも含まれます。
動物愛護サークルtoutouオリジナルカレンダーはおかげさまをもちまして完売致しました。ありがとうございました!
・壁掛け中綴じカレンダー
サイズ:B4・タテ長 (展開時-B3)
ページ数:28頁
当カレンダーは2018年4月スタートのカレンダーとなります。
(※2018年4月~2019年3月)
◆協力団体様/代表犬/モデル一覧
ご不明点やお問い合わせは<お問い合わせフォーム>よりお願いします。
【団体紹介】
「SALA NETWORK」は東京都府中市に施設を構え、小型から大型犬、病気を持っているワンちゃんまで幅広く保護している。福島県の警戒区域内より保護されたワンちゃんも実際に保護をしている。また、設立から30年来のボランティアの人達との関係性が非常に強く、そういった方々の多くの支援の下、今日まで支え続けられながら運営している。
【~取材記~】
代表の谷野さんは、「“殺処分ゼロ”は、ボランティア頼みの上で成り立つものであり、殺処分を免れたこととされている犬猫のほとんどは都に登録するNPOなどの『譲渡対象団体』が引き受けて、里親を捜している状態であるため、ブリーダーやペットショップの規制など、もっと根本的な政策が必要である。」と”殺処分ゼロ“という言葉が独り歩きしていることに懸念を抱いていました。
【団体紹介】
「フレンズオヴアニマルズ」は東京都町田市にシェルターを構え、設立以来、20年以上の活動の中で1200頭の犬や猫たちを保護してきた。また、保護活動だけでなく、様々な工夫が施されたフライヤーや、クラウドファンディングで集めた資金を元手に作詞作曲をした曲のCDを制作するなど、「犬猫に興味がない人」にも関心をもってもらおうと、啓発活動にも力を入れている。
【~取材記~】
人通りの多い南大沢駅前で譲渡会を毎週、積極的に開催しており、日本大学の学生スタッフさん達と共に道行く人々に少しでも動物問題に興味を持ってもらおうと、立ち止まった一人一人に丁寧に対応していました。代表の館田さんは、「犬猫の殺処分問題に取り組む団体や個人が増えてきた中でも、今までの様々な経験を活かし『手本』となるような活動をしていきたい。」と語っていました。
【団体紹介】
「東京アーク」は大阪府に本部(アニマルレフュージ関西)をもち、一般家庭で犬達を預かる『フォスター制度』を採用し、グループ型で保護活動を行っている。当団体は、1995年の阪神淡路大震災では600頭以上の犬達を保護したことがマスコミを通じて日本中に広がり、多くの援助が集い、設備やスタッフ等、団体全体の規模が拡大した。また、日本の動物たちの現状を多くの人に知ってもらい動物愛護に対する理解を広める為に、写真展やチャリティーイベント、メディアへの働きかけなどの広報活動に力を入れている。
【~取材記~】
当団体の中野さんは、「殺処分をはじめとする動物問題に対する目的意識は皆同じですので、多くの人や組織を巻き込み、課題に向け一緒に取り組んでいかないといけない。」と、行政と民間団体の”縦の繋がり”がまだまだ弱いことを指摘していました。
【団体紹介】
「日本動物生命尊重の会 ー アリス(Animal Life Station)」はグループ型の団体で、「人間のために動物たちが犠牲になることのない社会づくりを目指す。」ことを基本理念とし、行政機関からの引き取りはもちろん、多頭飼い崩壊現場や飼育放棄現場での犬猫の救済も行っている。また、必要に応じて治療・精神のケアと家庭犬としてのしつけを行った後、温かな家庭で幸せに暮らせるよう新しい家族を募集している。
【~取材記~】
当団体の米世さんは動物問題に取り組む主な世代の高齢化を指摘すると同時に「ただ、愛護活動の担い手を若い世代に繋いでいくのではなく、根本的に“若い人達”を中心として犬達を取り巻く環境に対する意識を変えていかなければいけない」と、『若者世代の啓蒙』の必要性を訴えていました。
【団体紹介】
「アルマ(ALMA:Animal Life Matters Association)」は東京都葛飾区の閑静な住宅街の一角に「アルマ東京ティアハイム」という小規模シェルターをもち、「動物愛護センターが“処分する施設”ではなく、“生かす施設”へ変わり、飼育放棄された犬猫を選ぶ選択となるように」という想いの下、動物愛護センターに収容された犬猫の「最後の砦」となり、1頭でも多くの子たちの命を繋げることを主軸として活動している。
【~取材記~】
代表の竹本さんをはじめ、アルマのスタッフの方々はボランティアの人たち一人一人と共に一丸となって、団体を運営しており、「動物と人の共生できるまちづくり」を目指し、地域社会の健全な発展と、人と動物の絆(ヒューマン・アニマル・ボンド)を通して、児童又は青少年の健全な育成を目的に掲げています。週末には多くの個人ボランティアさん達が集い、ワンちゃんたちのお世話を通して、ティアハイムは沢山の笑顔で溢れていました。
【団体紹介】
「KDP (KANAGAWA DOG PROTECTION)」は神奈川県横須賀市にシェルターをもち、神奈川県動物保護センターにおける「2013年度の犬の殺処分ゼロ」という全国初となる達成を大きく牽引した団体である。今現在は、約50匹のワンちゃん達を横須賀市の山林にあるシェルターにてスタッフ2名で保護しており、月に数回ほど湘南国際村付近の空きスペースを借りて様々な人たちの協力の下、譲渡会を精力的に開催している。
【~取材記~】
当団体の島田さんは、「たとえ自分の体調が悪くても、犬達に休みはありません。毎日、朝から慌ただしく、中途半端な気持ちでできるような活動ではない。」と言います。また、各団体には、小型犬や純血種等々の保護する犬種の得意分野がある中、KDPさんは他の団体と被らないよう、最終的に余ってしまう犬を選び、殺処分対象になってしまう犬を積極的に保護しているそうです。このようにして、KDPさんをはじめとする多くのボランティア同士の連携や、行政と民間との間でのリズムが上手く合い、神奈川県は“殺処分ゼロ”を達成することができたのです。
【団体紹介】
「PAK (Paws Adoption Kanagawa) 保健所の犬・猫を救う会」 は神奈川県鎌倉市を中心として活動するグループ型の団体である。所属会員の自宅で保健所から出された犬・猫の保護活動を行う。過去15年間で1,922頭あまりの犬・猫を里親のもとへ送り出している。
【~取材記~】
当団体の守岡さんご夫妻は、「動物愛護の考えは比較的、世代が高くなるにつれ心に余裕ができ、成熟していく傾向にあるが、エネルギーのある若者たちにこそ行動力を発揮して、動物福祉をはじめとした様々な社会問題に取り組んでいってほしい。」と力強く語って頂きました。また、かえでちゃんとは1年ほど一緒に暮らしているそうですが、新しい飼い主が見つかり早く引き取ってほしい反面、「その時は寂しいでしょうね。」と話していました。
【団体紹介】
アニマルプロテクションは神奈川県にシェルターをもち、神奈川県動物保護センターにおける2013年度の犬の“殺処分0”という全国初となる達成をKDPと共に大きく牽引した団体である。また、神奈川県は3年連続殺処分0を継続しており、そうした結果の裏側には、アニマルプロテクションが他の保護団体の筆頭となって多くの犬達を保護し、昔から多くのボランティア達が長年地道に続けてきた弛まぬ努力がある。
【~取材記~】
代表の原さんは「最終的なゴールは、殺処分0ではなく、『収容数0』であり、そのためには、民間団体やボランティア頼みの現状から脱し、民間ではなく一貫して行政の力で主体的に動物問題に対し、取り組む事を目標としなければならない」と言います。また、「民間団体は現場で一生懸命活動しているので、若い人達には是非現地に足を運んで、現状をその目で見てもらいたい。動物問題という他の社会の諸問題に比べたら小さな世界かもしれないテーマに対し、ほんの少しでも興味関心を持って頂き、少しでも視野を広げ、大きなアクション・発信をこれから自らしていってほしい」と話してくれました。
【団体紹介】
「Angel's Taleシーズーレスキューネットワーク」はシーズーを中心とした特定犬種の保護活動を行っている。設立以来、線引きに線引きを重ねた末、団体登録が少ない川崎市動物愛護センターや横浜市の飼育放棄犬を対象にスタッフの方々の思い入れの強い「シーズー犬」という特定犬種の保護を担い、その中でも傷病犬や老犬であっても分け隔てなくできる限り救うという理念のもと活動している。
【~取材記~】
2009年、代表の二宮さんが神奈川県にある川崎市動物愛護センターから里子に迎えた一匹のオスのシーズーとの出会いが団体の発足のきっかけとなったそうです。また、当団体の脇さんは「犬猫を保護する団体はたくさんあり、志は同じだけれども、活動理念や考え方の相違がある。他の団体との交流を深めていきたい。」と、他の団体との協力体制強化の必要性を訴えていました。
【団体紹介】
「JAPAN ANIMAL NETWORKドッグレスキュー」は『人間と動物の共生を図る社会の形成』を目的として、繁殖場や、飼育放棄、虐待等々、様々な現場から犬猫を救出し、獣医さん協力の下、一時預かりボランティア達のご家庭でケアをする保護活動を行うグループ型の団体。主に、小型犬を中心に、病気や障害をもった犬でも積極的に保護を行っており、基本的に毎月2回、自由が丘の商店街の一角にて譲渡会を精力的に開催している。
【~取材記~】
ドッグレスキューは代表の廣田さんの「子ども達の幸せを考えたときに、命を切り売りする日本であってほしくない」という想いから、2007年に、飼育放棄や繁殖場の崩壊等々によって行き場のなくなったワンちゃんたちを保護した後、新しい飼い主の元へ繋げることを目的に発足されたそうです。
【団体紹介】
「ケンの家」は神奈川県横浜市に施設を構え、老犬や負傷した犬・病気を抱えている犬達を積極的に保護している。家族として彼らを迎えいれた新しい飼い主の方々に適切な食事法・ワクチンなどを発信や提供する等、ただ譲渡するだけでなく、アフターケアにも力を入れている。東京神奈川以外にも群馬や岡山などにも支部があり、全国的に活動を行っている。
【~取材記~】
当団体の浅川さんは、「(ワンちゃん達は) 口はきけないけど…心はあります。」と話していました。不幸な犬を減らしていくためには、犬をはじめとする動物達を取り巻く環境を根本的に変える必要があり、そのためには国全体レベルでの取り組みと『若者の力』が必要であると強調していました。
【団体紹介】
「 はーとinはーとZR」は「動物たちを取り巻く環境を改善するために、過去の経験や反省を生かし、動物福祉活動が必ず叶うと信じて、“心”と“心”を大切に繋いでいきたい」という信念の下、東京都西麻布にある動物病院と提携して活動している。動物も人間も幸せに満ちた毎日を生きて欲しいという思いを持ったメンバーが獣医師の協力の下に更に多くの活動が出来るようにと団体設立に至った。
【~取材記~】
代表の池上さんは活動する上で「なんの為にやっているのか、軸がぶれてはいけない。自分のプライドやステータス、そして傲慢さが出てしまうと、犬猫を助け幸せに導く活動からずれてしまう。また、協力してくれる人を皆大切にしている。人を大切に出来るからこそ、動物も大切に出来る。人を思いやれない人が、動物は思いやれないと思う。」と活動の真の意義、そして、全ての人達が信頼し合い協力して活動をしていくことの重要性を訴えていました。
基本情報
【団体名】 動物愛護サークル toutou
【所属】 明治大学公認学生団体 同好会(文化系)枠
参考: 明治大学公認団体一覧
【活動場所】 明治大学中野キャンパス・都内動物愛護団体施設
【部員数】 約25名(2017年2月現在)
【幹事長・代表】片岡 亮
toutouと提携している動物キュレーションサイト ANIMALive
以下のリンク先にて
toutou設立者とアニマライブ記者の対談記事が公開されています。
toutou設立に至る経緯や将来の展望、想い等が掲載されています。
神奈川県 / 神奈川県動物保護センター後援
動物保護センターでは、人と動物との調和のとれた共生社会の実現に向けて業務を行っています。
神奈川県は、平成31年度の開設を目標に、老朽化した現在の動物保護センターを建替えます。動物たちやボランティアの皆さんのために施設を充実し、皆さんに親しまれるセンターを目指します。そのため、「神奈川県動物保護センター建設基金」を設置しました。皆様からいただいた募金は新しい動物保護センターの建設のために使わせていただきます。寄附を通じて、動物愛護の取組みをご理解いただき、人と動物とが共に幸せに暮らせる社会の実現にご協力ください。
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